2016年09月02日

操られたショウリョウバッタ

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つどいの広場やトンボの湿地の草地でバッタの死体をよく見かけました。実はこれエントモファガ・グリリという昆虫病原性糸状菌の一種がバッタに感染して死んでいるらしいのです。そして菌はより効率よく胞子を飛ばすため、バッタが死ぬ直前に背の高い草に誘導し、操っているそうです。生態系のバランスをコントロールする興味深い現象を目の当たりにしました。

撮影場所 トンボの湿地
(写真・文 長縄)
posted by 豊田市自然観察の森 at 15:16| バッタ目

2016年07月13日

脱ぎ捨てて

キリギリスの仲間のぬけがら

湿度の高い一日でした。雨上がり、見つけたのは見事なぬけがら。産卵管のようなものがあり、頭のかたちも見ると、キリギリスの仲間でしょうか。変態の過程である昆虫の脱皮と人間の着替えは全く違うものですが、息苦しいような暑さの中でぬれてぶら下がっているぬけがらは、脱ぎ捨てて忘れられた服のように見え、笑ってしまいました。

撮影場所 ネイチャーセンター
(写真・文 小池)
posted by 豊田市自然観察の森 at 17:05| バッタ目

2015年11月26日

最後に一目

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何か面白い生き物がいないかと樹名板をひっくり返すと小さな茶色い昆虫がいました。名前はカネタタキ。「チン、チン、チン」と鉦(かね)をたたくような声で鳴くバッタの仲間です。8月ぐらいから鳴き始め、森の中でも声はよく聞くのですが姿はなかなか見つけられない昆虫です。今年は最後に一目その姿を見ることができました。

撮影場所 ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点1
(写真・文 山下)
posted by 豊田市自然観察の森 at 16:25| バッタ目

2015年10月06日

おんぶされているのは?

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本日出会ったオンブバッタは名前の通りおんぶをしていました。オンブバッタがなぜおんぶをしているのか、気になる方もいるのではないでしょうか?実はオンブバッタはおんぶされている小さい方がオス、おんぶしている大きい方がメスです。オンブバッタのオスは交尾したメスがほかのオスにとられてしまわないように背中に乗って守っているのです。

撮影場所 ネイチャーセンター
(写真・文 山下)
posted by 豊田市自然観察の森 at 14:00| バッタ目