2016年05月20日

花散らす者

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ネイチャーセンター近くのエゴノキの花が地面にたくさん落ちていました。自然に落ちてしまったものもあるのですが、花を散らした者の正体はハチの仲間です。下向きに咲く花にぶらさがって蜜や花粉を集めるので弱った花は早々に落ちてしまうのです。写真に写っているクマバチの他にもマルハナバチやスズメバチの仲間が花に集まってきていますが、捕まえたり、触ろうとしなければ刺されることはないので静かに観察してみてください。

撮影場所 ネイチャーセンター
(写真・文 山下)
posted by 豊田市自然観察の森 at 16:12| ハチ目

2016年05月14日

みんなでお見送り?

ムネアカオオアリ

驚くような数のムネアカオオアリ。巣穴の出入り口らしき大きな穴から外をのぞいているようです。結婚飛行にしては働きアリのほうが多すぎるように思えて調べてみると、働きアリはベストタイミングを見計らっている、はねアリを守るために一緒に巣から出てくる、などの情報がありました。

撮影場所 ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
(写真・文 小池)
posted by 豊田市自然観察の森 at 17:15| ハチ目

2016年02月26日

小さなワンルーム

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アオキの葉の裏にトックリバチの古巣を見つけました。トックリバチは泥で作ったトックリ状の巣の中に自分の卵と仮死状態にしたガの幼虫を詰めてふたをします。卵からかえった幼虫はガの幼虫を食べて成長し、巣から出てきます。小さくてかわいいワンルームはトックリバチにとっては食べ物がいっぱいのお菓子の家のようですが、ガの幼虫にとってみれば恐怖の館かもしれません。

撮影場所 シダの谷
(写真・文 山下)
posted by 豊田市自然観察の森 at 15:54| ハチ目

2015年10月17日

冬越し女子会

ムモンホソアシナガバチ

コナラの木の幹のくぼみに、美しさが目をひくハチが集まっていました。その数25匹。このハチ、ムモンホソアシナガバチは、新女王が生まれオスと交尾が済むと、新女王だけで集団で越冬します。この集団も越冬する女王だと思いますが、樹洞というには心もとないくぼみで大丈夫でしょうか……

撮影場所 ヤブムラサキの交差点からアベマキの交差点-1
(写真・文 小池)
posted by 豊田市自然観察の森 at 15:54| ハチ目

2015年08月23日

なにしているの?

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森の入口にある「枯木注意!」の看板に、羽化に失敗したアブラゼミを見つけました。よく観察してみるとそのアブラゼミには泥が付き、傍にはクロスズメバチがいます。このクロスズメバチがアブラゼミを利用しているように見えましたが、何をしているでしょうか。思わぬところに不思議なものを見つけた瞬間でした。

撮影場所 ネイチャーセンター
(写真・文 長縄)
posted by 豊田市自然観察の森 at 16:45| ハチ目