2023年05月19日

隠れた特徴

ヒメウラナミジャノメ-NC-230517-青木泰成.jpg

つどいの広場のヒメウラナミジャノメ。よく見ると少しおかしなところがあるのに気が付きますか?脚の本数を数えてみると4本しか見えず、昆虫の原則「6本脚」に当てはまりません…が、タテハチョウ科の前脚2本は歩行には使わず感覚器官になっているため普段は折りたたまれています。身近な生き物もじっくり見てみると様々な発見が隠れています。

撮影日 5月17日
撮影場所 つどいの広場
(写真・文 青木)
posted by 豊田市自然観察の森 at 17:20| チョウ目

2023年03月07日

早春の出会い

テングチョウとキタキチョウ.jpg
春本番の暖かさとなった今日、日当たりのよい場所では、無事に越冬を終えたチョウたちが舞っていました。よく見かけたのは、テングチョウです。まるで天狗の鼻のように伸びた、下唇髭(かしんしゅ)と呼ばれる匂いなどを感じる器官が特徴的なチョウです。近くには、同じく成虫で越冬したキタキチョウの姿もありました。これからの時期、他にも色々な生きものが姿を現します。ぜひ、森へ観察しに来てください。

撮影日 3月7日
撮影場所 シダの谷
(写真・文 植阪)

★新型コロナウイルス感染症の予防、感染拡大防止のため、ご来場の際は屋内・屋外かかわらずマスクを着用ください。当面の間、ご飲食可能なスペースは1階屋上デッキのみといたします。なお、野外の休憩所は開放いたしましたので、ご利用いただけます。ルールを守って安全にご利用ください。ご理解とご協力をお願いいたします。
posted by 豊田市自然観察の森 at 14:42| チョウ目

2023年02月22日

隠れ上手な虫

DSCN9106.jpg
越冬中の昆虫を探して歩いていると、アベマキの樹皮に、平たいひょうたん形のものを発見しました。木の皮のようにも見えるこれは、マダラマルハヒロズコガというガの幼虫が作ったミノ(繭)です。幼虫は木くずなどでミノを作り、中で生活しています。今回、幼虫本体は姿を現しませんでしたが、時には体を半分ほどミノから出して移動する様子が見られることもあります。

撮影日 2月22日
撮影場所 シダの交差点〜エナガの交差点
(写真・文 植阪)

★新型コロナウイルス感染症の予防、感染拡大防止のため、ご来場の際は屋内・屋外かかわらずマスクを着用ください。当面の間、ご飲食可能なスペースは1階屋上デッキのみといたします。なお、野外の休憩所は開放いたしましたので、ご利用いただけます。ルールを守って安全にご利用ください。ご理解とご協力をお願いいたします。
posted by 豊田市自然観察の森 at 13:44| チョウ目

2023年01月27日

今は空き家になっています

クスサン-NC-230120-青木泰成-繭.jpg

木々が葉を落とし見通しの良くなった冬の森は、枝にぶら下がった色々なものが見つかります。今回見つけたのはクスサンの繭(まゆ)です。網目状の造りで中が透けて見えることから「透かし俵」と呼ばれています。隙間から風が吹き込んで寒そうに思いますが、クスサンが繭を作るのは夏の時期。むしろ風通しがよく過ごしやすいのかもしれません。

撮影場所 ネイチャーセンター
撮影日 1月20日
(写真・文 青木)

★新型コロナウイルス感染症の予防、感染拡大防止のため、ご来場の際は屋内・屋外かかわらずマスクを着用ください。当面の間、ご飲食可能なスペースは1階屋上デッキのみといたします。なお、野外の休憩所は開放いたしましたので、ご利用いただけます。ルールを守って安全にご利用ください。ご理解とご協力をお願いいたします。
posted by 豊田市自然観察の森 at 16:30| チョウ目

2022年11月09日

ヒトリだけど集団生活

クワゴマダラヒトリ.jpg

標本資料館の前に生えている2本のアカメガシワ。幹の部分が薄い布に覆われているようになっていました。近くで見てみるとたくさんのクワゴマダラヒトリの幼虫がいました。若い幼虫は集団を作り、口から吐く糸で巣網を作り生活しています。糸は軽く触ったぐらいでは切れないほどしっかりとしており、防水効果もあるそうです。

撮影日 11月9日
撮影場所 標本資料館
(写真・文 坂口)

★新型コロナウイルス感染症の予防、感染拡大防止のため、ご来場の際は屋内・屋外かかわらずマスクを着用ください。当面の間、ご飲食可能なスペースは1階屋上デッキのみといたします。なお、野外の休憩所は開放いたしましたので、ご利用いただけます。ルールを守って安全にご利用ください。ご理解とご協力をお願いいたします。
posted by 豊田市自然観察の森 at 17:41| チョウ目